「優さんって…、学さんと同い年じゃないの?」
「ああ、22な」
「結婚してるんだ…」
「そんなにショックか?」
ショックて言うもんじゃないけど、なんだかなァ。
こんなイケメンがもう結婚してるとは…。
学さんも実は結婚してたりして!
…アレ。
何か、今…胸の奥がもやっとした感じが。
なんというか、靄がかかった感じ。
何だろ、コレ…。
「葉奈?」
「ハッ!」
ボーっとしてた。
「とりあえず、お二人さん。席に座ってください」
優さんに案内されてカウンターに座る。
カフェといってもバー形式になっていて、優さんと一緒にしゃべれる感じ。
「イヤ~…、葉奈ちゃんホントに高校生?しかも2年?可愛いねぇ?」
目をまじまじと見られて、思わず俯いてしまう。
優さん、学さんに劣らずカッコいいんだもん。
あのまま目を合わせてたら、絶対他の女の子もノックアウトだよ!
「葉奈ちゃんは学の彼女?」
「!?」
急に聞かれて、持っていたマグカップを落としてしまいそうになった。
学さんが途中まで手を伸ばしてた。
きっと、カップを掴もうとしたんだと思う。

