瞳の奥で、アイツがチカチカと浮かび上がっては消える。



さっきからずっと、ずっと―――、



できれば、存在が消えてくれれば、…嬉しいのに。



「…っ!?」



…ヤバ…


ヤバ…イ



「…葉奈っ」



喉が、熱い。


熱い――――………



ついに、ガクッと崩れさる。



「葉奈!」



…学さんの声が頭に響く。