「……茜、俺の中にお前の居場所はねぇよ。あるのはコイツの居場所だけだ」



「でも!」



「帰れ。」




放心した茜の隣を葉奈を抱き上げ通り過ぎる。



……葉奈。




目が覚めたら。




いつもみたいに笑ってくれるよな?





笑って……くれるよな。