「反省しろよ!葉奈!!」


はいはい。分かっていますよぅ――…。


今、あたしの目の前で鬼のような形相で怒っているのは紛れもなく…学さん。


「……――ったく……」


ため息を吐きました。学さん。すいませんね…。



分かってますよ。あたしだって。


熱あるのに学さんに黙って家でてきちゃって、


しかも自分の家に無言で立ち入って


挙句の果てに怯えながら助けを求めたって…




自由すぎるのもいい加減にしろ!!




って事ですかねぇ…。


いや、ホントに。


アイツが帰ってくることなんか考えてなくて。


…すいませんね。


「…ごめんなさい」


とりあえず素直に謝った。


学さん、怖い…。


「……ハァ……」


はい。深――いため息をつきました。


呆れてるよね、そうだよね。


俯くことしかできなかった。


だって、顔を見るのが、怖い…。