びとれいある







みゆうは柔らかい笑顔で顔を横に振った。


「帰ろっか」



みゆうを連れて廊下に出る。



「歩ける?ゆっくりでいいからね」



みゆうの腕を首の後ろに回して、一歩ずつ一歩ずつゆっくりと長い廊下を歩いてゆく。




後ろを歩いていた大地が小走りで私の前へ。



「どうしたの?」



私は足を止めて大地に聞いた。




大地は何も言わず、目の前でしゃがみ込む。




「乗りな」



「でも……」



「いいから」



大地の言葉に甘えてみゆうを大地の背中に乗せた。




いつも以上に大地がとっても男らしく見えてしまった。