「は、はい!じ、実は、今晩の寝床を探していまして・・・」 「ネドコかい?じゃぁ、オジサンが案内してあげるヨ」 酔っぱらいは一層鼻の下を伸ばし、半ば強引にリリアの手を引いて歩きだした。 (良かった!ホテルに案内してくださるのね?悪い人ではなさそう) 引っ張られる手が少々痛かったが、リリアはほっと小さな吐息を漏らした。