梨紗は未だ突っ立っている一磨に抱きついた


梨:「良かった、無事で。」


一:「もしも励のとこじゃなくて女のとこにいたとしても同じこと言えるのか?」


梨:「言えるよ。一磨は寂しがり屋だから誰かと一緒にいたってことで安心する。

…悲しくはなるけどね。」


一:「俺が好きな人はさ、甘えん坊で直ぐ泣いて、子供みたいで可愛いんだ。何かしたらビンタされるんだけどさ。そろそろ急所蹴られそうで怖いんだけどね。」


梨:「もしかして一磨が好きな人って萌?よくビンタされてるけどさ。萌健樹君しか見てないよ?」


一:「萌ちゃんはあり得ないから(苦笑)」


梨:「ビンタでしょ?

…カナ先生?」


一:「禁断の愛興味ないし親戚だからな?

梨紗のことだよ、気付けよバカ(苦笑)」


梨:「バ一磨にバカ言われた…。って、えっ!!!?」


一:「ん?
大好きだから。」


梨:「~~~~~///」


一:「…梨紗が甘やかすから調子に乗っちゃうんだ。」


梨:「一磨らしくいて欲しいんだもん。それに甘やかすなって言ったら束縛しちゃうかもよ?」


一:「梨紗なら許す。

梨紗、もう一度指輪受け取ってくれないか?」