励は須藤を呼び近くのテーブル席についた


励:「一磨から聞いたよ。
俺と付き合ったら須藤さん汚れちゃうよ?遊び人でいろんな女抱いてたわけだし。」


須:「店長は汚れてなんかないですっ。」


励:「ハハハッ(苦笑)

取り敢えず、トラウマについて話すか。てか、聞きたい?」


須:「……はぃ。」


励:「…裏切られたんだ、マジで好きになった女に。高1の時だけどさ(苦笑)
顔目当てなだけだったんだと、顔がいいやつの彼女になればステータスが上がるって考えでさ。
実家が料亭でさ、将来継ぐはずだった。けど、ガキだった俺は卒業後のことも考えてバイト初めたんだ。修業の身だったのにバイト初めたから親はカンカン。しかも遊ばれてましたってことだから、節穴のヤツに継がせるかってなったんだ。まあ、勘当に近い感じでさ。すげぇ仲良かったのに一瞬で壊れたんだ。
今、実家のポストにあるのが今ある店舗の存在なんだ。もし失敗して経営権とか持ち逃げされたらここまでついて来てくれた全従業員が路頭に迷う。それがあってマジの付き合いは避けて来たんだ。」


須:「…何年経っても諦めませんから。」