葛:「暫く梨紗様に会うな。」


葛木はリビングで踞っている一磨に言い放った


一:「イヤだ。」


葛:「暫く様子を見る。ムリそうだと思ったら俺は気持ちを伝える。玉砕決定だけどな(苦笑)

今日美香様に頼んで来た。一磨達のこと話して怒ってらしたがな。
気持ちを伝えた後、梨紗様は俺の顔を見る度にご自身を責めるはずだ。玉砕した後、真人様達のとこへ行くな。」


一:「励とか、お母さんは?」


葛:「悲しませる存在になるのであれば全てを犠牲にする。美香様は了承してくれた。」


一:「優はそれで良いのか?」


葛:「一磨に言われたくないっ!!
好きなのに、救えない。付き合えたとしても一磨を抜かすことも出来ない、逆に苦しめるだけなんだよっ!!」


一:「…俺が死ねば、梨紗は幸せになるか?」


葛:「梨紗様が自殺しようとした時どんな気持ちだった?
その気持ちを梨紗様にさせるってことだぞ。

好きなら態度で示せ。励の過去、知ってるよな?励は梨紗様のこと本気かもしれない。他の女を見る目と梨紗様を見る目違うんだ…。」


一:「…励になら勝つ自信はある。優には俺勝てねぇよ。今の梨紗がいるのは優がいたからだし。」


葛:「随分と弱気なんだな。」


一:「俺は何も変えてあげることが出来なかった。」


葛:「変えりゃいいだろうが、クソ一磨。」