突然呼ばれた名前。
バレてたのか...
妙に落ち着いている自分。
これは、出て行くしかないよな。
俺は、笙に
「お互い様だ。」
とだけ言い、扉を開け、中に入った。
聞こえてきたのは、
愛しい人の声。
「れ、ん...」
やっと名前で呼ばれた...
と思って菜朝の顔を見る。
久しぶりにしっかりと見る、菜朝の顔。
二重でぱっちり開いた目。
透き通るような白い肌。
さらさらのきれいな栗色の髪。
守ってあげたくなるよな、小さな体。
俺、マジで菜朝にハマってんなー・・・。
菜朝のこと、誰にも譲れないくらい、好きなんだ。
いや、誰にも...譲らない。
菜朝が隣にいないと、だめなんだ。
...確かめる。
ちゃんと。自分で。
