「トゥーニャ……」


「私は……ずっと……あなたの事が……好き……だから……」


ここまでだ。
私は力を抜き、体を彼に預けた。


「トゥーニャ?トゥーニャ!?」


必死に呼び掛ける声が聞こえる。


「俺だってトゥーニャの事が好きだ!というか愛してる!!……だから逝くな……」


私は小さく微笑んだ。

父さん、母さんごめんなさい。
せっかく産んでくれたのに無駄死にして。

カルロスごめんなさい。
貴方を悲しませるような事をして。

だから私の分まで笑って生きて―――

その後、意識がぷつりと途絶えた。