家なんか嫌いだ。 誰も理解してくれない。 辺りは真っ暗のはずだ。 しかし目の前にはあり得ない光景が広がっていた。 家が燃えてる。 本当に危険な状態なんだと把握した。 私は月明かりと炎で照らされた青赤い石畳を走った。 彼に会いたい――― 「―――ニャ、トゥーニャ!!」 どこからか聞こえてくる愛しい声。 「カルロス!!どこにいるの!?」 私も必死に叫んで探した。