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こうして、小規模ではあるものの、花火をメインとした食べ放題飲み放題(無論ジュースを)遊び放題の夕涼み会は、現在校庭にて絶賛開催中なのである。
「それに、ボクも会長達に頼みはしましたが、最終的に許可を取ったのは彼ら自身ですよ」
淡々と喋る彼の視線の先には。
満面の笑みを浮かべヘビ花火を観察する図書部員とヘッドフォン少年。
向こうで談笑している神様一味。
両手に着火した花火を握り締め大笑いしながら走り回る通称天神学園最強の女子生徒キラーと通称歩く火薬庫、自称二十一世紀のエジソンと魔法使い、事もあろうか風紀委員長。
何故か皆にボコボコにされている通称スペシャルバカ。
その様子を羨ましそうに見つめる無口な後輩と、どす黒いオーラを放って見守る(睨む)生徒会長。
生徒達を叱り付けながらも、時折優しく微笑む生徒指導の女教師。
誰もが、残り僅かな夏休みの一時を楽しんでいるようだった。