「三橋菜那さん」



呼ばれてわたしは先生のもとへ行った。



「菜那さん、今回のテストも素晴らしいかったですよ。菜那さんはこの凰鈴学園の誇りですね」



「ありがとうございます」



一礼して成績表を受けとる。



先生が去るのと同時にすばやく親友のミキがやってきた。



「菜那、何位?」


「1位だったみたい」


「うわ〜!やっぱすごいねえ」





―――我が私立凰鈴女学園は、



偏差値75のお金持ちがより集まっている、お嬢様学校。



卒業後は、

親のあとを継いだり

名門大学に進学したり

するものがほとんどだった。





「菜那、勉強しすぎだって!たまにはさ〜男にでも夢中になりません?」


ミキがどこからか、いろんな男の人の写真をだして差し出してくる。


わたしは男の人はいまはいいんだけどな。