「ひっ…」
「てぇ───────ッッ!!」
痛がる広瀬の次の行動がが怖くて、少し悲鳴が漏れた。
やばい!絶対怒られる!!
しばらく目を瞑っていたが、おそるおそる目を開けた。
すると…
「……。」
私に背中を向けたまま少しうつ向いて、顔を赤く染めている広瀬がいた。
「……え、…。」
「…っ、は、早くプール入んぞ!!」
「あ、ま…待ってよ…」
広瀬はそそくさと歩いて行ってしまう。
何だったんだろ…今の。
いつもよりぎこちなく感じる背中を見つめながら思った。
「あー…」
プールに入る寸前に気づいた。
「髪ゴム持ってくんの忘れた…」
出来れば髪は濡らしたくないんだけど…、まぁ、もう少し濡れちゃってるし…いっか。
そんな私を見ていた広瀬が無言で急に荷物置き場までいき、自分の鞄の中を探りだした。
そして中から男が持つとは到底思えないかわいいくラッピングされた物を出して、私を手招きした。
え、な、何…!?

