――出会いは些細な出来事。





「や、やっと、ここまで来れた…」

目覚ましの意味もなく、
予定の20分後に起きた私は、支度を済ませて駅まで猛ダッシュしたのだ。


階段を駆け上がりなんとかホームに着くとそこには既に電車が来ていた。

「…あっ!やばい!」


今にも出発しそうな電車になんとか乗ると、人が混み合っていて圧迫された。


(…っ、きっつ…)