土方副長が部屋から出てきた
「だめだ
あいつどんな拷問加えても泣き叫ぶだけで一言も喋りゃしねぇ
絶対黒のはずなんだが」

そこへ隊士の1人が走ってきた

「局長ー!
先刻我々が封じた枡屋の蔵から大量の武器弾薬が盗まれました」

辺りがさらに騒がしくなる

「なにっ?!」

「間違いねぇ
到幕派は今日にも動く
古高にはどんな手を使っても話してもらわなきゃならねぇな」

土方副長と近藤局長がなにやら難しい話しをしている

「おい総司!!」

「なんでしょう?」

すると土方副長はニヤリと笑い

「五寸釘と百め蝋燭を持ってこい」

「...わかりました」

「沖田先生
あたしが持っていきます」

「櫻木さん
付いてこないほうが身のためです
気を失っちゃいますよぉ?」

沖田先生は黒い微笑みでそういう

「..わっわかりました...」

あたしはそれから何刻かなにもできないまま屯所中をうろうろしていた

最近は暑さにやられて動けない隊士が多い
今のところで動けるのは40名いるかいないか

大丈夫かなぁ

あたしは動けない隊士に薬を持って行ったりして時間を潰す