屋上の扉。少し錆び付いている重い扉をギィと音をたてながら開いた。


一歩踏み出せば其処には雲ひとつない綺麗な青空と、








――――――高本 新太(タカモト シンタ)の姿。



「あっ。シン」

「みんか。今授業中だろ?抜けてきたのかよ」

「うるさい。あんたもでしょサボり魔」

「俺は抜け出してねーの。最初から授業にでてねぇ」
そうゆう問題かよ! そんなたわいもない話しをしながら教室では見えなかった青空を見上げる。

「また空か」

「…うん」










シンこと高本新太は中学時代からの友達。
たまたま高校も同じになりよく屋上であたしよりもサボっている。

…なのに超頭がいいのは中学時代からのあたしの謎だ。