月夜に


神社に向かって歩いていく

そこでふと思った疑問を聞いてみた

「今日は水龍も来るの?」

風火水龍の中で目撃されているのは火龍と風龍だけだ

水龍は普段姿の見えない離れた所から観察しているだけだ

だから水龍の存在自体あまり知られていない

「行くよぉ~今回は、喧嘩はしないけど倉庫の中で観察するんだぁ。No3だし近くで見たいじゃん?」

なるほど・・・

「あ、でも姿の見えないところでね」ニッコリ

そう言った水龍にやっぱりかと思う

情報係たる者姿を見せるべからず

が水龍のモットーだ

その証拠に水色の布で顔を覆っている

火龍も風龍もそれぞれ赤い布と白い布で顔を覆っている

正体を知られたくないはずなのに

3人とも服装が派手だ・・・と言うか色が・・・

水龍は水色のジャージ

火龍は赤いジャージ

風龍は白いジャージだ

そんなことを思っている内に神社に着いた

「今日はちょっと遠いからバイクで行くよ?誰の後ろに乗る?」

「風龍」

風龍の言葉に即答で答える

3人の中で一番安全運転だからだ

ぶぅぶぅ言う声が聞こえたような気がしたが無視してバイクの後ろに乗り込む

「月華も・・・」

「月光」

本名で呼んだ火龍を睨んで言った

「たくッ面倒くせぇ・・・月光もバイク買えよ」

「必要ない、行こう風龍」