月夜に


「あ、来たよ」

水龍の声に視線を上げると赤い髪と白い髪が見えた

「よぅ月華」

片手を挙げて意地の悪い笑みを浮かべている赤い髪のこいつは

火龍(かりゅう)

瞳の色も赤だ

馬鹿だがやる時はやるやつ・・・らしい

「こんばんは月華」

爽やかな笑みを浮かべている白い髪のこいつは

風龍(ふうりゅう)

瞳の色は銀色

3人の中で一番雰囲気が大人で頼れる存在

そして私の横で水色の髪から覗く可愛い笑顔の

水龍(すいりゅう)

瞳の色も水色だ

可愛い顔からは想像できないほどの情報力だ

風火水龍(ふうかすいりゅう)と言う通り名で活動している

こいつらも私と同じハーフだったりクォーターだったりする

だから髪色や瞳の色は生まれ持っての物だ

「そろそろ行くか」

風龍の言葉でさっき通ってきた扉に向かう

「今日はもうここに来ないよね?パス変えるね」

そう言ってどこからか出した小さいリモコンを操作する水龍

「・・・よしっ次は黄色、赤、水色ね」

それぞれで返事をして外に出る

私は忘れないように携帯のメモ機能を利用する。