「何をしていると聞いている」
そう言い軽く睨むとますます顔を青くして
「「ひっ!すみませんでしたー!」」
と言って私に腕を捻られている仲間をほって逃げ出した。
「お、おい置いてくなよ!」
可哀想に・・・
そう思っても口には出さずに地面にそいつを叩き付けた
「いてッ」
そして最高に声を低くして言う
「次こんなことしてみろ・・・次は容赦しない」
「ご、ごめんなさーい!」
走り去っていく奴の後姿を見送って
視線を座り込んでいる人に向ける
「大丈夫か?」
少し声を和らげて言うと、怯えていた人は安心したのか頷いた
「そう・・・なら早く帰れまた襲われるぞ、じゃあな」
公園を見渡してほかに異常がないことを確認して公園を後にした
少し歩いて月光高校の近くの神社に着いた
だが神社では止まらず神社の裏にある大きな森の中に入る
木が生い茂っているこの森は昼間でも不気味で近づく人は滅多に居ない
そんな森の中を迷うことなくずんずん進んでいく
少し歩くと壁が見えてきた
3m以上あろう壁は白いレンガに所々カラフルなレンガが混じっている
この壁を登って超えようとするのは不可能だ
なぜなら・・・
レンガで造られているのにも関わらず足を引っ掛けるところが1つも無い
入るすべを知らない人はこの壁の向こうにいけない
そう入るすべを知らない人は───────・・・

