~素顔~


すると

「うわ!!!
わっ悪い!!」


やっと気付いたのか手を離してくれた。


まだ温もりが残っている。

心臓がドキドキしすぎて


「いや…その…」

としか言えなかった。




動けないでいる私を


「どした?顔赤いぞ?熱でも出たか?」


顔を覗きながら心配してくれた。



だけど私にとっては逆効果で

また熱が上がった。



「ほぇ!?」


そんな変な声をあげていた。