教室に入ると私の席に女子が集まっていた。

近くまで行ってみると私の隣の席に集まっているとわかった。

「珪くぅん。お昼ぅ、一緒にぃ、食べよ❤」
「えぇ~、あたしと食べよぉよぉ~。珪くん❤」

そんな甘い声を出す女子。

人数が多すぎて自分の席に座れない。


私は小学校での一件から女子が苦手だった。

だからオロオロビクビクしながら立っていた。


すると

「おい。仲田が座れないだろ。退け」

低くて澄んだ声が聞こえた。