メガネの向こう側。


「おはよう……。」



アタシと園子の背後から、囁くように声が聞こえる。



「なーんだ、真衣じゃん。
声小さいから分からなかったよ。」



と園子は真衣の顔を覗き込む。

真衣は合唱部で鍛えているせいか、わりと聞き取りやすい声の持ち主なのに、今日は何だか聞き取りにくい。