メガネの向こう側。


「菜花さん、やっぱ、覚えてんじゃーん。
なのに、何で、さっき言ってくれなかったの?」



守崎君からの質問はアタシの心に突き刺さる。

すぐに『同級生』と認める事も出来た。

だけど……。



―――アタシは、ためらった。

心の傷がウズいて。

アタシは言葉を発せなくなった。