俺は俺なりに
いつだって本気だった。


光稀みたいに
のんびり出来なかった。



でも、やっぱり俺は

まだまだ子供だったなと

後悔する。




余裕に構えてたからかな?
どんなに
凛が振り向かなくたって

意地でも向かせてやる!


そればかりで
何も疑っていなかった俺。




考えもしなかったんだ。









――――凛を失う事を。