“行かないで” たったそれだけの言葉も 押し殺している。 双子の夏稀はともかく、 あたしは気づかないとでも思ってるのかな……? 無理だよ、光稀。 だって、あたしは 光稀の幼なじみなんだもん。 「なに言ってるの?」 「……凛?」 今日だって……両親は仕事で いないんだよ? あたしと夏稀が行ったら 光稀は1人なんだよ? 「光稀を放って行けるわけないでしょ?」 「……!」 あたしが怒鳴ると、 光稀は大きな黒目をさらに大きくした。