光稀を再び寝かせると、 勢いよくドアが開いた。 「あっ…夏稀」 「準備できた。……てか、 光稀どうしたんだよ?」 光稀がぐったりとしているのを見て、夏稀はあたしに尋ねる。 「たぶん風邪だと思う。 すごい熱なの!」 「大したことないよ。 それより水族館は?僕のことは良いから行ってきなよ」 そう言って苦しそうに笑う光稀。 いつだってそうだ……。 光稀は、弟だっていうのに いつも我慢ばっかして 本音を言おうとしない。