「でもっ!」
「光稀が良いって言ってんだから良いじゃん」
あたしが光稀を説得させていると夏稀に止められた。
「だって光稀が…」
「凛は俺とは行きたくねぇの?」
う゛っ……。
なんで、そんな聞き方するかなぁー。
そんな聞き方されたら…
「別に嫌じゃないよ」
…こうとしか答えられない。
するとニヤリッと怪しげに微笑む夏稀。
「じゃあ行こーぜ☆
別に嫌じゃないんだろ?」
「……」
なんか誘導されたような気がするのは、あたしだけだろうか……?
そして結局、
日曜日は夏稀と水族館へ行く約束を交わすのだった。