SIDE:凛



「っはよー♪…って!!夏稀どうしたんだよ!?」



亮平が明るく挨拶した後、
驚いて目を見開いた。


その目線の先には、不機嫌な
夏稀がいる。



「別にー」


「嘘だ嘘だ嘘だぁー!
だって頭んとこ腫れてるし」



そう言って指差す方を見れば
たんこぶが出来ている。



……まぁ、その理由を
あたしは知ってるのだけれども。


そんな夏稀に同情したのか、
緋菜は「……痛そう」と一言。



かわいいな♪
悲しそうに眉を下げる緋菜。