『光稀を放って行けるわけないでしょ?』



『……ありがと』




僕の幼なじみは優しい。


だから、
ときどき恐くなる。



『……?
光稀、どうしたの?』



『今だけ傍にいて』





――――夏稀に奪われそうで。