双子に愛されて~中学編~




「…マジかよ」


泣いてる。
たかがケーキで泣いてるよ、凛。


「凛、僕のあげるから泣かないで?」



いつもより優しい口調で
凛を宥めようとする光稀だが、凛は泣き止まない。



「あのケーキがいい」



なんだよ!
子供かよ、お前は!


焦りすぎて俺は頭を掻く。



俺、弱いんだよ。

泣かれると。



「夏稀」


「なに?」


「早く凛に謝って」



えぇぇぇえー!!?



「なんで俺…が……」



言いかけた言葉を
凛の泣き顔を見て止めた。