SIDE:夏稀


「おかえり、夏稀」



家に帰ってくると、呑気に笑いながら勉強している光稀。


そんな光稀を無視して
自分の部屋へと向かった。


あぁーっ!
マジでムカツク、凛!


あれから俺は
凛の無垢さに呆れ果てて
無言で足だけ動かした。



そんな俺の後ろを
凛は必死で着いてきて


「なんで怒るのよ!?」


とか言っていた。


わかんねぇの?
そんなの自分で考えろよ!


「うっせぇ!!!」と、そんな凛に向かって怒鳴り散らした。