「はいはい」


夏稀は面倒くさそうに
あたしから離れた。

やった♪
光稀のおかげで無事に解放されたあ!



「凛…大丈夫?」


「平気♪ありがとう、光稀」



あたしは満面の笑顔を光稀に向ける。すると、満足そうに光稀も笑ってくれるんだ。



そんな光稀とあたしを見て
夏稀は不機嫌…。



「…たくっ。
いっつも光稀ばっか」


「僕がなーに?夏稀」


「……別になんも」



そんな2人の会話も
女の子たちは赤い顔で聞いている。



やっぱり、2人は
この学校の人気者だ……。