しかし、その否定に
凛が耳を傾けるわけもなく
「あぁー!
あたしも早く泳ぎたい♪
緋菜、水着に着替えに行こ!」
「…うんっ」
光稀を無視したまま、凛は緋菜の手をとり更衣室へと行ってしまった。
亮平は緋菜の後ろ姿を見つめて
「緋菜の水着……可愛いだろうなあ~」
と、独り言を呟きながら
立ち尽くしていた。
夏稀は固まる光稀の肩に手を置き鼻で笑う。
「ふんっ、失敗だな、みっちゃん」
憎たらしい言い方に
自然と目付きが鋭くなる光稀。
「…うるさい。次はもっと分かりやすく伝える」
「ははっ!さっきのも分かりやすいくらい直球だったけどな!」
「……夏稀は告わないの?」

