「んじゃ、みんな揃ったし
行くか!」
「「「おおーっ!!」」」
「…ちょ、俺は無視!?
ひどくね?」
夏稀の声で
あたし、緋菜、光稀は歩き出した。
…亮平を無視して。
あたし達の態度で
亮平は半泣きになっていた。
あぁー可哀想なことしたかな…
そう思ったのは
あたしだけじゃなかったらしく
「りょ-へぃ」
緋菜が後ろを振り返って
亮平に駆け寄った。
「……緋菜ぁ」
「早く……いこ?…みんな、待ってる…」
首を傾げて、緋菜が言えば
亮平のほっぺは一瞬でピンクになった。
「緋菜ぁー好き。大好き」
「…ちね」
こうして亮平の機嫌も直り
4人は
海に行くのであった。