「…ッ!すっかり忘れてた!
凛、今から準備しろ」
「え?何の準備?」
「海だよ、うーみ!」
え……? 海……?
夏稀のハシャイだような笑顔にあたしは一瞬、思考が停止したけど
「う…み……? 海!!?
やったぁーッ!!」
海だと分かって
あたしもバンザイして喜んだ。
「はいはい。
じゃあ、凛は準備してね」
ニコッと笑って
光稀があたしの部屋から夏稀を追い出した。
あ。……着替えの邪魔になると思ったのかな?
優しいなあ…
「……本当は俺と凛と亮平たちだけだったのに」
「夏稀の思い通りにいくわけないでしょ?」
部屋を出るときに
小声で話す2人の会話は
あたしには聞こえなかった。

