俺が、やむを得なく敬語で言ってやると、即答でOKした凛。


……すっげぇ腹立つ。




「ねぇねぇ緋菜♪
どこに行くつもりなの?」



「……まだ決めて…ない」



「じゃあ俺と亮平が決めていいか?」



何もかもが凛の思うように進むのが嫌で俺は言った。


すると驚いた顔で
凛と緋菜が顔を見合わせる。


そして……



「お、俺も!!?」



亮平もビックリしていた。





まぁまぁ。亮平。


さっき俺は
いい案が浮かんだんだって。




「どこ行くの?」


興味津々に聞く凛に、
俺はニヤリッと怪しげに笑って



「秘密」



ただそれだけ言った。