夏稀が怒りを抑えて黙っていると、女の子たちは さっきよりも強く夏稀の腕にしがみつく。 「私の!」 「違うわ、私が一番だもん」 と、軽く言い合う。 それに痺れを切らして 「黙って」 と一言、言い放った。 すると女の子は一斉に黙り込む。 「俺は誰も好きじゃないから」 俯いたまま夏稀は言う。 夏稀は容姿が少しチャラく見えて女遊びしてそうとか 思われがちだけど、本当は純粋な面があって 簡単に“好き”なんて言わない。 あたしの事も良くて 「まだマシ」って言うしね。