本当に朝が弱かったら
普通は不機嫌になるものなんだよ!
「夏稀も僕を睨んでないで
朝食たべなよ。
もう出る時間だし」
「……あぁ」
光稀に言われ、朝食を食べて
ボーとテレビを見ていた凛を連れて俺たちは学校へ向かった。
「光稀、光稀!
この間 借りたDVDなんだけど
すっっごく面白かった♪」
「本当?
なんか凛が好きそうだったから……喜んでもらえて嬉しいよ」
光稀と凛の後ろで
俺は会話を聞いていた。
はぁ…苛つく。
それでも2人の間を割り込まないのは、凛がすっげぇ楽しそうに笑っているから。
凛の笑顔を見ていると
なぜだか
こっちまで楽しくなる……

