SIDE:夏稀



「――――き」



……うるせぇ。



「な・つ・き!!」


うるさい…黙れよ。



そう思いながら
布団から俺を呼ぶ奴を睨み付けた。


ソイツはぷくぅーと
頬を膨らませて俺を叩く。


あぁ…なんでいちいち
お前の仕草で緊張しなきゃならないんだ……。



「もうちょっと…」



「だーめ!早く起きてっ。
遅刻するでしょ!?」



そう言って
一段と俺の顔とソイツの顔が
近づいた。



やーべぇ。
すっげぇ押し倒したい……