「……大丈夫。
私が…教えてあげる」



「ありがとうっ!」


そして、あたしは先生よりも分かりやすい緋菜の説明を聞いていた。


そんな中、少し離れた位置から女の子の騒ぐ声が聞こえた。




「光稀くん♪
ここ分かんなぁーい」


「私も私もっ♪」


「教えてぇ?光稀」



女の子の甘ったるい声が
あたしの耳にも響き渡る。

でも光稀は、女の子がアピールしてるって気づいていないらしく、いつも通りの態度で答える。



「え?あぁ…うん、いいよ」



そう言ってニコッと笑うと
女の子はみんなイチコロ♪