「「…えぇー」」
2人は嫌そうに声を重ねた。
うわっ!!!!
やっぱり双子だな、おい。
「いっぱい居た方が教え合いできるでしょ?ね?」
そう言って凛が笑えば、
「んーまぁ、そうだね」
「チッ。分かったよ」
凛には敵わない2人は
その提案に賛成するんだ。
そして揉め事が終わったのを
確認すると、凛は再び嬉しそうに微笑んだ。
夏稀と光稀、
2人が唯一、重なる所……
それは―――。
「ったく!!凛バカじゃねーの?そこは“-5”だっつーの」
「え?嘘だあー」
「凛……。本当に間違えてるよ」
――――凛を
心から想ってるってこと。