「あ…あの、さ。 何が“ありがとう”なの?」 首を傾げて、夏稀と光稀を 交互に見た。 「「秘密」」 「な…っ!!!」 声を揃えて言われ、 少しムカついた。 いつもは気が合わないくせに こういう時だけ 一致しちゃってさ……。 あたしは疎外感を感じた。 「んじゃ。 リンゴ剥いてくる」 「うん」 「あっ。 指、切らないでね!?」 夏稀がドアを閉めようという時に一応、注意した。 すると、 「凛じゃあるまいし」 そう言って 夏稀は鼻で笑って階段を下りていった。