「あら!優花ちゃんに淳平!来てたのね!」

「おじゃましてました!」

優花と淳平が声をそろえていた。

「あらそちらの子は?」

「あ、最近和歌山に旅行しにきたんです。鷹野 玲音です。」

疾風のお母さんはあらそう!と言い笑顔で

「これからも疾風たちと仲良くね!」

「もちろんです!」

自分が今言った言葉に自分で驚いた。恥ずかしいが久しぶりに
素直な自分になれた気がした。

「玲音は俺らの友達だよ。ずっと仲良しなんだ!」
と疾風の言葉にみんなが微笑んだ。

「じゃあそろそろ!おじゃましました~。」

疾風たちが手を降ってくれていた。それに少し会釈し、
私達は背を向けた。

夕暮れの道を私達は歩いていった。