「そうだね。ありがとう。」
急に瞳の奥が熱くなった。知らないうち泣いていた。
泣いている間3人は黙って見守ってくれていた。

「玲音はいくつなの?私達は15だよ!」

え…こいつら年下かと思った…
「私も15。」

「俺お前年下かと思ったぞ。」
疾風が言った言葉に
「それはこっちの台詞よ。」
また2人の喧嘩が始まった。 その喧嘩を笑顔で見ていた優花と淳平。私達4人 の和歌山での生活はこんな風に始まった。