「び……尾行……?そ、そんなんじゃないっ!」 「だったら、ストーカー」 奏が投げ返したセリフを受けて、ひゅっと息を飲む音がした。 シズルだ。 (…………) 私は、おぼろげに事情が飲みこめていた。 シズルって子は、奏の元カノ。 何かの理由で別れたあと、彼女は彼に尾行みたいな「つきまとい」をするようになった。 困った奏は、その行為をいい加減にやめさせたかった。 だから今日、ここへ呼び出した。 こうして私と一緒にいることで、恋人ができたから完全にあきらめろと伝えるために。