恋人 × 交換!? 【完】



。●


約束通り、駅前の銅像のところにたどり着くと、すでに奏がいた。



俺様気質の彼だから、逆にだいぶ待たされることも覚悟していたんだけど。



「ごめん……!ま、待った、よね?」



小走りで近づきながら、私はすぐに頭を下げた。



「今きたとこ」



別段怒ることもなく、奏はすっと立ちあがる。



グレーの七分丈シャツに、黒のパンツ。



(うわぁ……っ)



これが、初めて見る彼の私服姿かと、感動すら覚える自分がいた。



私と同じようにシンプルな組み合わせなはずなのに、受ける印象がまるで違う。



ていうか、同じだなんて、とんでもない――。