――ガガッ、ゴトッ!
「きたきた」
取り出し口からショート缶のコーヒーをつかみ、頬に当てる。
「はあー。熱が取れてくな。ほら」
いいながら、私の頬にもくっつけてくる奏。
「ひゃんっ!」
炎天下と密着で火照りきってた肌に、冷え切った金属の感触がして。
私は、反射的に目をぎゅっとつむって、肩を縮めた。
「ははっ。なんてリアクションだよ」
「だ、だって……」
「ウケるわ」と快活にいって笑いながら、カリッと小気味いい音をさせてプルタブを開けて、彼は喉を鳴らして飲み始めた。
上を向いたとき、膨らんだ喉仏が動く。
私は釘づけになった。
「ふうーっ。ほら、あとはオマエの分」
手わたされた缶は、夏の暑さとは無縁の冷たさだった。
持った感じ、半分くらいは残っているだろうか。


