恋人 × 交換!? 【完】



「十分可愛いんだよ、マドカは。自覚がなさすぎるだけ」


「えぇ~っ。そうかなぁ……」



いつも、ミッチは私のことを「可愛い」といってくれるけど。



友達だから傷つけたくないからとか、怒らせたらあとが怖いとか(これはないかな?)、そういう理由での社交辞令みたいなことなんじゃ――。



「マイナスに考えるっていうか、異常にネガってるところはちょっとアレだけどね」



心の中を見透かしたような答えがふってきた。



「アレって……ネガティブなのは当たってるけど」


「まっ、千住奏レベルならともかく。心配いらないって。夢、叶ったね!おめでとう」



よしよし、とポンポン肩を叩くミッチ。



「千住奏、レベル……ねぇ」



実はそのレベルなんですけど――とは口が裂けてもいえず。



私は、まだ空いている奏の机を、じいっと見つめることしかできなかった。